養蜂を始めて10年、毎年必ず聞かれる質問があります。「ミツバチは冬をどうやって越すの?」というもの。答えはシンプルです。ミツバチは冬眠せず、巣の中で羽を震わせて暖を取りながら、蓄えたハチミツを食べて生き延びるんです。でも、彼らだけで全てを乗り越えさせるのは危険。あなたが適切な冬支度をしてあげなければ、30〜40%もの群れが春を迎えられないという厳しい現実があります。この記事では、私が実際に経験してきた失敗談や成功例を交えながら、蜜蜂の越冬準備を成功させるための具体的な手順を全てお伝えします。餌の量の確認方法、断熱材の選び方、換気の重要性——これらを押さえれば、あなたの大切な蜂たちも元気に春を迎えられますよ。
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- 1、蜜蜂の冬の過ごし方とは?
- 2、冬支度を始めるタイミング
- 3、巣箱の状態をチェックする
- 4、巣箱の断熱と防風対策
- 5、冬の間の餌やり方法
- 6、換気と湿気対策のポイント
- 7、よくある越冬失敗とその対策
- 8、比較表:地域別の冬支度スケジュール
- 9、新しいH2: 越冬前に確認すべきチェックリスト
- 10、新しいH2: 春の訪れを確認する方法
- 11、冬の健康状態をこまめにチェックする方法
- 12、もしもの時に備える知識と経験
- 13、比較表:越冬前後の健康チェックポイント
- 14、FAQs
蜜蜂の冬の過ごし方とは?
冬でも働き続けるミツバチたち
ミツバチは冬の間、決して冬眠しないって知ってました?実は彼らは巣の中で羽を震わせ続けて、内部の温度を約35℃に保っているんです。あなたが想像するよりずっとアクティブなんですよ。
気温が10℃を下回ると、巣の中では一大イベントが起きます——オス蜂であるドローンが一斉に追い出されるんです。これは「もう働かないオスを養う余裕はない」という厳しい現実。働き蜂たちは秋のうちにせっせとハチミツを蓄え、女王蜂は産卵を止めます。つまり、冬を越せるかどうかは、働き蜂たちが貯めた食料の量でほぼ決まるんです。私が最初に養蜂を始めた時、「たった数ヶ月でこんなにドラマがあるのか」と驚きました。特に冬支度は、自然の厳しさと昆虫の知恵を同時に感じられる瞬間ですよ。
なぜ冬支度が重要なのか?
よく「ミツバチは寒さに強いんでしょ?」と聞かれますが、実は寒さそのものより、湿気と餌不足が最大の敵なんです。ちょっと意外ですよね。
養蜂家の間では、越冬中のロスは10%程度が一般的と言われています。でも、私が実際に経験した中では、準備を怠ると30〜40%もの群れが失われるケースもありました。特にバロアダニ(Varroa destructor)という外部寄生虫が巣の中にいると、働き蜂の体力を奪い、病気も蔓延させます。「ちょっとくらい大丈夫」と思って放置すると、春に巣箱を開けた時に全ての蜂が死んでいる——そんな悲しい光景を何度も見てきました。あなたの大切な蜂たちを守るためにも、しっかりとした冬支度は欠かせないんです。
冬支度を始めるタイミング
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気候によって変わるスタートライン
「いつから始めればいいの?」という質問をよくもらいますが、答えは地域によって大きく変わります。北海道や東北なら8月から9月、関東以西なら9月から10月が目安です。
私が住んでいる関東地方では、9月中旬に「ああ、そろそろ準備だな」と感じます。具体的には、夜間の気温が15℃を下回り始める頃です。温暖な九州や沖縄では、11月に入ってもまだ準備に余裕がありますが、油断は禁物。気温が10℃を下回る前に、全ての準備を終えておくのが鉄則です。なぜなら、一度冷え込んでしまうと、巣箱を開けて中の状態を確認するだけでも蜂に大きなストレスを与えてしまうからです。初心者の方は「まだ暑いから大丈夫」と思いがちですが、早め早めの行動が群れの生存率を大きく左右します。
天候を見極めるコツ
カレンダー通りにやれば大丈夫、というわけではありません。自然相手の仕事ですから、柔軟な対応が求められます。
私の経験では、その年の気候パターンをしっかり観察することが大事です。例えば、夏が異常に暑かった年は、蜂たちが餌を集める期間が短くなる傾向があります。そんな年は通常より2週間早めに冬支度を始めるのが私のルールです。また、台風の多い年は、巣箱の固定を強化する必要があります。実際に私は2019年の台風シーズンに、しっかり固定していなかった巣箱が倒れてしまい、大切な群れを失った経験があります。あなたも天気予報をこまめにチェックして、その年の気候に合わせた準備を心がけてくださいね。
巣箱の状態をチェックする
ヘフティングテストで餌の量を確認
「巣箱の中のハチミツの量ってどうやって確認するの?」——一番簡単な方法が、巣箱を持ち上げて重さを感じる方法です。これを養蜂の世界では「ヘフティングテスト」と呼びます。
片手で巣箱の片側を持ち上げてみてください。動かすのが難しいと感じたら、十分な量のハチミツが貯まっている証拠です。具体的には、寒冷地で越冬させる場合、約40〜45kgのハチミツが必要と言われています。これは、成人女性一人分の体重に相当しますから、かなりの重さです。もし「思ったより軽いな」と感じたら、すぐに補助飼料を与える準備をしましょう。私は最初の年にこのテストを怠って、春に巣箱を開けたら空っぽだった——という苦い経験があります。あなたは同じ失敗をしないでくださいね。
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気候によって変わるスタートライン
冬支度で絶対に外せないのが、バロアダニの駆除です。この小さなダニは、働き蜂の幼虫や蛹に寄生して体液を吸い、ウイルス病も媒介します。
チェック方法は意外と簡単です。100匹の蜂に対して1匹以上のダニが見つかったら、すぐに治療が必要です。具体的には、専用のスティッキーボードを巣箱の底に24時間設置し、落ちてきたダニの数を数えます。私がおすすめするのは、有機酸(シュウ酸やギ酸)を使った処理です。これらは自然由来で、ハチミツに残留しにくいというメリットがあります。ただし、処理のタイミングが重要で、気温が10℃以上ある日に行わないと効果が半減します。私は毎年、9月の初めにこのチェックをして、必要ならすぐに処理をしています。あなたもぜひ、この作業をルーティンに取り入れてみてください。
巣箱の断熱と防風対策
自然の風よけを活用する
「巣箱をどこに置くか」で越冬の成功率が大きく変わります。一番良いのは、落葉樹の林の端っこです。冬は葉が落ちて日差しが入り、夏は木陰になる——理想的な環境です。
具体的な設置場所の選び方ですが、低い場所は避けてください。冷たく湿った空気が溜まりやすいからです。逆に丘の頂上もダメ。強い風が吹きさらしになって、巣箱内の温度が急激に下がります。私の経験では、南向きの緩やかな斜面で、風が当たらない場所がベストです。もし理想的な場所がない場合は、巣箱の周りに藁の俵を積んだり、防風ネットを張ったりして対策します。あなたの庭や養蜂場の環境に合わせて、最適な方法を選んでくださいね。
手軽な断熱材の選び方
古い巣箱だと、どうしても隙間ができてしまいます。そんな時は段ボールやアスファルトルーフィングが強い味方になります。これらはホームセンターで簡単に手に入りますし、コストも抑えられます。
私が毎年実践している方法をご紹介します。巣箱の外側を段ボールでぐるりと巻き、さらにその上からアスファルトルーフィングで覆うんです。こうすると二重の断熱効果が得られます。重要なのは、上部と下部に換気用の穴を必ず開けておくこと。この穴がないと、蜂たちの呼吸で発生した二酸化炭素が溜まって、最悪の場合は全滅してしまいます。また、巣箱の向きを風上に向けないように注意してください。私は最初、この換気の重要性を軽く見ていて、春に巣箱を開けたら中がカビだらけ——という失敗をしました。あなたは私の轍を踏まないように、しっかり換気を確保してくださいね。
冬の間の餌やり方法
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気候によって変わるスタートライン
秋の終わりまでは液状の砂糖シロップを与えられますが、気温が10℃を下回ったら固形の餌に切り替えるのが鉄則です。なぜなら、液状の餌は寒さで凍ってしまい、蜂が食べられなくなるからです。
固形の餌、いわゆる「ビーキャンディ」の作り方は驚くほど簡単です。砂糖と水を2:1の割合で鍋に入れ、107℃まで加熱します。その後火から下ろし、乾燥花粉を加えて混ぜ、クッキングシートに流し込んで冷ますだけ。この固形の餌は、寒い日でも蜂たちがかじって食べられます。私の経験では、1群れに対して約2〜3kgのビーキャンディを用意しておけば安心です。作り置きしておけば、2月頃の緊急時にすぐ使えるので便利ですよ。
餌不足を見逃さないためのチェックポイント
冬の間も、完全に放置してはいけません。月に1回程度は巣箱の状態を確認する必要があります。特に2月は要注意——この時期に餌不足で群れが壊滅することが多いんです。
確認方法はこうです。暖かい日(できれば10℃以上)を選んで、そっと巣箱の上部カバーを開けてみてください。もし蜂たちが上部に固まっていたら、それは「餌が足りない」というサインです。そんな時は、先ほど紹介したビーキャンディを上部の給餌器に入れてあげます。私はこれを「冬の定期点検」と名付けて、カレンダーに書き込んでいます。あなたも忘れずにチェックして、蜂たちが餓死しないように見守ってあげてくださいね。
換気と湿気対策のポイント
なぜ換気が命綱なのか?
「冬なのに換気?」と疑問に思うかもしれませんが、これは蜂の生死を分ける重要なポイントです。蜂たちは冬の間もハチミツを食べて呼吸を続けています。その結果、二酸化炭素と水蒸気が発生します。
この水蒸気が巣箱内で結露すると、蜂の体が濡れて凍死してしまうという深刻な問題が起きます。私が初めて越冬に失敗した原因は、まさにこの湿気対策の不備でした。具体的な解決策としては、上部に小さな換気口を設けることが効果的です。この換気口から暖かく湿った空気が抜け、外の乾燥した冷たい空気が入ってきます。もちろん、風が直接入らないように調整する必要がありますが、適切な換気は群れの生存率を劇的に向上させます。あなたも「ちょっとくらい」と思わずに、しっかりとした換気対策を施してください。
実践的な換気テクニック
私が長年の経験から編み出した、最も効果的な換気方法をご紹介します。それは、上部換気口と下部の入り口を両方開けておくというシンプルな方法です。これだけで、自然な空気の流れが生まれます。
具体的な数値で言うと、上部の換気口は直径2〜3cm程度、下部の入り口は長さ5cm、高さ1cm程度が理想的です。このサイズなら、外敵が侵入するリスクも最小限に抑えられます。また、巣箱の底に小さな隙間を作ることも有効です。ただし、ネズミなどの天敵が入らないように金網で覆うのを忘れずに。私は一度、この対策を怠って、冬の間にネズミが巣箱に侵入し、蜂の貯蔵食料を食い荒らされた経験があります。あなたはそんな悲劇を避けるためにも、必ず換気口には金網や目の細かいネットを取り付けてくださいね。
よくある越冬失敗とその対策
餌不足による餓死を防ぐ
「ハチミツが十分にあると思ったのに、春になったら空っぽだった」——これは養蜂初心者に最も多い失敗です。人間の感覚と蜂の消費量は全く違うことを理解しておく必要があります。
私が参考にしている目安は、1群れ(約2万匹)が1ヶ月に消費するハチミツは約5〜7kgです。つまり、5ヶ月の越冬期間なら25〜35kgものハチミツが必要になる計算です。多くの初心者が「巣箱が重い」と感じても、実際には半分以下の量しかないケースが少なくありません。そこでおすすめなのが、体重計を使って正確に計測する方法です。私は毎年、巣箱の重量を10月、12月、2月の3回記録しています。これで「今、何kgあるから、あと何ヶ月持つ」という計算が正確にできます。あなたもぜひ、体重計を1台用意して、データに基づいた管理をしてみてください。
バロアダニの再発に注意
冬の間にバロアダニが再発すると、蜂の体力を奪い、春先に壊滅的な被害をもたらします。一度駆除したから安心、というわけではないんです。
私の経験では、11月から12月にかけてのダニの再チェックが非常に重要です。この時期は女王蜂が産卵を停止しているので、ダニは成蜂にしか寄生できません。つまり、駆除のチャンスでもあるんです。具体的な方法としては、シュウ酸の蒸気処理が最も効果的です。この処理は気温が5℃以上あれば実施可能で、ダニの駆除率は90%以上というデータもあります。ただし、処理の際は防毒マスクと手袋を必ず着用してください。シュウ酸は人体にも影響のある物質ですから、安全第一で作業を進めましょう。あなたもこの冬のダニ対策をしっかり行って、春に元気な群れを迎えてください。
比較表:地域別の冬支度スケジュール
| 地域 | 冬支度開始時期 | 越冬に必要なハチミツ量 | 追加すべき断熱材 | 注意すべきポイント |
|---|---|---|---|---|
| 北海道・東北 | 8月中旬〜9月中旬 | 約40〜45kg | アスファルトルーフィング+発泡スチロール | 積雪による巣箱の埋没に注意 |
| 関東・中部 | 9月上旬〜10月上旬 | 約30〜40kg | 段ボール+藁の俵 | 秋の長雨で湿気がこもりやすい |
| 近畿・中国・四国 | 9月下旬〜10月下旬 | 約25〜35kg | 段ボールのみ | 暖冬年に餌が余りすぎないように調整 |
| 九州・沖縄 | 10月中旬〜11月中旬 | 約20〜30kg | 不要(風よけのみ) | 台風による強風対策を優先 |
新しいH2: 越冬前に確認すべきチェックリスト
最終確認は11月の最初の週に
「準備したつもりが、抜けがあった」——これを防ぐために、私は毎年11月の最初の週にチェックリストを使って最終確認をしています。これが私の失敗を激減させた秘訣です。
具体的なチェック項目は以下の通りです。①餌の量(少なくとも30kg以上)②バロアダニの数(100匹中1匹未満)③巣箱の隙間(段ボールで補修済みか)④換気口(上下とも開いているか)⑤防風対策(風上に藁かネットを設置)⑥巣箱の傾き(雨水が入らないように前方にやや傾斜)——この6項目を全部確認したら、合格です。私はこのリストをラミネート加工して、作業小屋の壁に貼っています。あなたもぜひ、このリストを参考にオリジナルのチェックリストを作ってみてください。そうすれば、毎年同じミスを繰り返す心配がなくなりますよ。
予備の資材を準備しておく
「いざという時に必要なものが見つからない」——これ、養蜂あるあるです。冬の間にトラブルが起きても、すぐに対応できるように準備しておくことが大切です。
私が常備しているのは、予備の給餌器、ビーキャンディのストック(3kg分)、シュウ酸(ダニ駆除用)、交換用の巣枠、防風ネット、そして緊急用のテントシートです。これらをまとめてプラスチックの収納ケースに入れ、巣箱の近くに保管しています。特にテントシートは予想外の大雪や暴風雨の時に大活躍します。一度、予想以上の大雪で巣箱が埋もれてしまった時、このテントシートで覆って何とか守り切った経験があります。あなたも「まさか」という事態に備えて、予備の資材を準備しておくことを強くおすすめします。
新しいH2: 春の訪れを確認する方法
最初の暖かい日に何を見るべきか
2月から3月にかけて、気温が10℃を超える日が増えてきたら、春の兆しです。このタイミングで巣箱の状態をチェックするのが、次のシーズンに向けた第一歩になります。
チェックすべきポイントは3つ。まず、巣箱の入り口に蜂が出入りしているかどうか——これが最も基本的な生存確認です。次に、死んだ蜂が大量に外に運び出されていないか——多少の死骸は自然なことですが、多すぎる場合は何か問題が起きている可能性があります。最後に、巣箱の周りにアリがいないか——春先はアリが巣を作り始める季節で、蜂の巣を襲うこともあります。私の経験では、3月最初の週にこのチェックをすると、その年の養蜂計画が立てやすくなります。あなたも春の訪れを感じたら、すぐに巣箱の健康状態を確認してくださいね。
春の補助餌やりと女王蜂の確認
「春になったらすぐに餌やりは必要?」——答えは「場合による」です。巣箱の中にまだハチミツが残っているなら、慌てて追加する必要はありません。しかし、もし餌が少ないようなら、薄めの砂糖シロップを与えてあげてください。
私のやり方をお伝えすると、3月に入ったら女王蜂が産卵を再開しているかどうかを確認します。産卵が始まっていれば、群れは元気に活動を再開した証拠です。もし産卵が見られない場合は、女王蜂が死んでしまっている可能性があります。そんな時は、他の群れから新しい女王蜂を導入するか、群れを合併させる必要があります。私は毎年、この時期に予備の女王蜂を1匹確保しておくようにしています。あなたも春の準備として、女王蜂の予備や新しい巣枠を事前に用意しておくと、慌てずに対応できますよ。
冬の健康状態をこまめにチェックする方法
巣箱の外からわかるサイン
「蜂が全然動かないけど、大丈夫かな?」と心配になったことはありませんか?実は、寒い日は動きが鈍くなるのが普通です。ただし、入り口付近に死んだ蜂が大量に積もっている場合は要注意です。
私の経験では、巣箱の外側を観察するだけで、健康状態の半分はわかります。まず、入り口に蜂が1〜2匹顔を出しているかどうか——これが生きている証拠です。次に、巣箱の周りに異臭がしないかチェックします。甘酸っぱい臭いがしたら、ハチミツが発酵している可能性があります。それから、アリの行列がないかも確認ポイント。ある年の冬、私はこのチェックを怠って、気づいたらアリが巣全体を占拠していました。たった5分の観察で防げるトラブルですから、ぜひ習慣にしてくださいね。
温度計を使った内部環境の確認
「巣箱の中の温度って、どうやって測るの?」——これにはデジタル温度計とプローブを使う方法がおすすめです。プローブを巣箱の隙間から差し込めば、蜂に触らずに内部の温度がわかります。
理想的な内部温度は、冬場でも約20〜30℃に保たれていることです。もし15℃を下回っていたら、断熱が不足しているサインです。私の実践例をお伝えすると、巣箱の上部に小さな穴を開けて、そこからプローブを入れる方法が最も正確です。この温度チェックは月に1回行います。もし急激な温度低下を感じたら、すぐに追加の断熱材を被せてください。ある冬、私はこのチェックで問題を早期に発見し、段ボールを追加することで群れを救えた経験があります。あなたも温度データを記録しておけば、来年の対策に活かせますよ。
もしもの時に備える知識と経験
越冬失敗のパターンを知っておく
「失敗したらどうしよう」と不安になる気持ち、よくわかります。でも、失敗には必ずパターンがあります。それを知っていれば、予防策を打てるんです。
私が10年以上の養蜂経験から見つけた、最も多い失敗パターンは3つです。1つ目は「餌不足による餓死」——これは全体の約40%を占めます。2つ目は「バロアダニの大量発生」——約30%。3つ目は「湿気による凍死」——約20%。残りの10%は、巣箱の倒壊や天敵の侵入などです。これらのデータは、アメリカの養蜂協会の調査でも同様の傾向が報告されています。つまり、餌とダニと湿気の3つをしっかり管理すれば、成功確率は格段に上がります。私自身、最初の3年間は毎年何かしら失敗していましたが、このパターンを意識するようになってからは、越冬成功率が90%以上になりました。あなたもこの3つのポイントを重点的にチェックしてみてください。
他の養蜂家とつながる大切さ
「一人でやっているから、誰にも聞けない」と諦めていませんか?そんな時こそ、地元の養蜂クラブやオンラインコミュニティに参加するのが効果的です。私も最初は孤独にやっていましたが、今では情報交換が欠かせません。
具体的なメリットは3つあります。1つ目は、その年の気候に合わせたアドバイスがもらえること。例えば、「今年は暖冬だから、餌は少なめで大丈夫」といった実践的な情報です。2つ目は、トラブル時の緊急対応策をすぐに教えてもらえること。ある夜中に巣箱が倒れた時、クラブの先輩が駆けつけてくれたおかげで、群れを救えた経験があります。3つ目は、余った資材を譲り合えること——予備の女王蜂や巣枠を融通してもらえるのは大きな助けです。私が参加しているグループでは、年に2回勉強会を開いていて、そこで得た知識が何度も役立ちました。あなたもぜひ、養蜂仲間を作ってみてください。一人より二人、二人より大勢の方が、失敗は減らせますよ。
比較表:越冬前後の健康チェックポイント
| チェック項目 | 11月(冬前) | 2月(冬中) | 3月(春直前) | 見逃した場合のリスク |
|---|---|---|---|---|
| 餌の残量 | 30kg以上 | 15kg以上 | 5kg以上 | 餓死または衰弱死 |
| バロアダニ数 | 100匹中1匹未満 | 再チェック不要(処理済み) | 100匹中2匹未満 | ウイルス病の蔓延 |
| 内部温度 | 20〜30℃ | 20〜30℃ | 25〜35℃(産卵再開) | 凍死または結露 |
| 入り口の活動 | 蜂が数匹見える | 蜂がほとんど見えない(正常) | 蜂が活発に出入り | 全滅のサイン |
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FAQs
Q: 餌が足りているかどうか確認する方法は?ヘフティングテスト以外にもある?
A: 皆さん、よく聞かれるんですけど、ヘフティングテストだけでは不安ですよね。私も最初の年は「重いから大丈夫」と思い込んで、春に空っぽの巣箱を開けてガッカリしました。実際には、体重計を使って正確に計測するのが一番確実です。具体的には、巣箱の総重量を記録して、1群れ(約2万匹)が1ヶ月に約5〜7kgのハチミツを消費するという計算で管理します。たとえば、北海道などの寒冷地なら越冬に40〜45kgが必要なので、10月に計って50kgあれば安心。2月にもう一度計って30kg以上残っていれば問題なしです。体重計はホームセンターで1,000円程度で買えますから、ぜひ導入してみてください。データに基づいた管理が、蜜蜂冬支度の成功の鍵ですよ。
Q: 冬場の換気って本当に必要なの?なぜそんなに重要?
A: 「冬なのに換気?」と疑問に思う方も多いですが、これは生死を分ける重要なポイントです。私の経験では、湿気対策を怠ると巣箱内が結露して、蜂の体が濡れて凍死してしまうんです。実際、私が初めて越冬に失敗した原因は、まさにこの湿気対策の不備でした。具体的な方法としては、上部に直径2〜3cmの換気口、下部の入り口は長さ5cm・高さ1cm程度に設定します。これで自然な空気の流れが生まれ、二酸化炭素と水蒸気が排出されます。でも、ネズミなどの天敵が入らないように金網で覆うのを忘れずに。私の友人は換気口を大きく開けすぎて、冬の間にネズミに貯蔵食料を食い荒らされたそうです。あなたも適切な換気で、蜂たちが快適に越冬できる環境を整えてくださいね。
Q: 地域によって冬支度の開始時期はどのくらい変わるの?
A: 実は、地域差が大きくて、対応を間違えると失敗の原因になります。私の経験から具体例を挙げると、北海道や東北では8月中旬から9月中旬がスタートです。朝晩の気温が15℃を下回り始める頃に、巣箱の断熱と餌の確認を始めます。一方、関東なら9月上旬から10月上旬、九州・沖縄なら10月中旬から11月中旬が目安です。ポイントは、夜間の気温が10℃を下回る前に全ての準備を終えること。私が住んでいる関東では、9月中旬に「そろそろだな」と感じたら、まずバロアダニのチェックとヘフティングテストをします。温暖な地域の方は「まだ暑い」と油断しがちですが、一度冷え込むと巣箱を開けるだけで蜂にストレスを与えます。あなたの地域の気候に合わせて、余裕を持ったスケジュールを組んでくださいね。
Q: バロアダニの対策は冬の間も必要?具体的なタイミングや方法は?
A: 「一度駆除したから安心」と思っていると、冬の間に再発して春先に壊滅的な被害が出ることがあります。私も過去にそれを経験して、大切な群れの半数を失ったことがあります。正しい対策は、11月から12月にかけて再チェックすることです。この時期は女王蜂が産卵を停止しているので、ダニは成蜂にしか寄生できません。つまり、駆除のチャンスなんです。私が最も効果的だと実感しているのは、シュウ酸の蒸気処理です。気温が5℃以上あれば実施可能で、駆除率は90%以上というデータもあります。ただし、人体に影響があるので、防毒マスクと手袋は必須です。私は毎年、この冬の処理をルーティンにすることで、春に元気な群れを迎えられています。あなたも安全第一で、蜜蜂冬支度の一環としてダニ対策をしっかり行ってください。
Q: 冬の餌やりで液体シロップから固形餌に切り替えるタイミングは?
A: これは経験則ですが、気温が10℃を下回ったら固形餌に切り替えるのが鉄則です。なぜなら、液体シロップは寒さで凍ってしまい、蜂が食べられなくなるからです。私が作っている「ビーキャンディ」のレシピは、砂糖と水を2:1の割合で鍋に入れ、107℃まで加熱します。その後火から下ろし、乾燥花粉を加えて混ぜ、クッキングシートに流し込んで冷ますだけ。1群れに対して約2〜3kg用意しておけば安心です。具体的なタイミングとして、私は10月の終わりに気温が安定して10℃を下回る日が続いたら、すぐに切り替えます。固形餌は寒い日でも蜂がかじって食べられるので、2月頃の緊急時にも使えます。あなたもこの方法を試してみて、蜂たちが冬の間も元気に過ごせるようにサポートしてあげてくださいね。




